あなたは使い終わったiPhoneをどうしていますか?
最近は機種変更の時に下取りに出す方も多いのではないでしょうか。
しかし、それ以外の場合。
例えば、誰かにあげる時。リサイクルショップへ売る時。やむにやまれぬ事情で処分する時。
そんな時、iPhone上のあなたの個人情報は大丈夫ですか?
少しでも不安がある方は是非、本記事を読んでみて下さい。
きっとお力になれるはずです。
ずばりコレだけ!iPhoneの初期化手順
AppleIDのサインアウト→すべてのコンテンツと設定を消去。
たったこれだけの操作でバッチリiPhoneのデータが工場出荷時に戻るわけです。
・カスタマイズした設定
・ダウンロードしたアプリ
・電話帳や発着信履歴やトーク履歴
・保存した写真、動画、音楽 などなど。。。
こういった個人情報がキレイサッパリ全て消去されます。
ね?簡単でしょ?
そうは言っても不安なんだよ!
難しい事言われても分からないよ!
っていうあなたのために、細かい操作方法や注意点などをご紹介させて頂きます。
バックアップは大丈夫?
まずはお手持ちのiPhoneを初期化する前に一つ確認です。
データのバックアップや新機種へ移行作業は完了していますか?
ここを怠ってしまうと、せっかくの思い出や大事なデータが二度と閲覧できなくなります。念のため、今一度確認される事をお勧めします。
PCでバックアップ済 or 新iPhoneに移行済みの方。
さすがです。何も言う事はありません。
強いてアドバイスをさせて頂くなら、バックアップデータが古くないか、取りこぼしはないかの確認をお忘れなく。
iCloudにバックアップ済 or 自動の設定にしている方。
素晴らしいです。
特に自動バックアップにしている方は常に最新の情報に更新されるので、うっかり携帯を壊してしまってもデータは消失は防げるでしょう。
が、ここで非常に大事な注意点があります。
必要なデータを全てバックアップできていますか?
という事です。
実はiCloudの無料で利用できるストレージ(容量)は5GBだけなんです。
つまり5GB以上のデータはバックアップされていない可能性があります。
膨大な数の連絡先や撮り溜めた写真などなど、普段はあまり気にしませんが、いざバックアップを取ろうとしたら多すぎて容量が足りないという事は意外と多いものです。
解決策はこちら。
①PCでバックアップする。
PCでバックアップを行えば、PCの空き容量分だけデータを保存できます。
②iCloudの容量の上限を上げる。
単純にiCloudのGB数を上げて再度バックアップを取れば解決します(有料)
そしてもう一点、大事な注意点があります。それは……
バックアップする項目にチェックが入っていますか?
です。
iPhoneは非常に便利なものですが、残念ながら使用者に必要なデータを自動で選別してバックアップする、という機能は今だ備わっておりません。
そのため、バックアップしたい項目がしっかりとONになっているか、自分で確認しなければいけません。
当然、OFFの項目はバックアップされませんので、ご注意を。
AppleIDの紐付けを解く。
それでは、実際に初期化を……といきたいところですが、その前に一つやって頂きたい作業があります。
AppleIDのサインアウト
コレです。コレが必ず必要になります。
何故、サインアウトが必要?
AppleIDには、「iPhone(iPad)を探す」という機能があって、基本的には自動でONになっています。
これは、万が一紛失や盗難の被害にあった際、あなたのiPhoneや保存されているデータを悪用されないようにする防犯セキュリティだと思って頂ければ大丈夫です。
遠隔でロックや初期化が出来たり、GPSを辿ってそのiPhoneが今どこにあるかをある程度追う事が出来る機能ですね。
非常に便利な機能ですが、これがONのまま初期化しようとすると問題が発生します。
初期化ができないんです。
正確には、初期化の前にAppleIDのパスワード入力を求められる事があります。
また、運よく初期化ができたとしても再度、初期設定をする時に以前サインインしていたAppleIDのパスワードを入力しないとiPhoneが使える状態になりません(アクティベーションロックがかかった状態)
こうなってしまう事を避けるため、あらかじめAppleIDをサインアウト、つまりあなたのAppleIDのアカウントとiPhoneの紐付けを解く必要があるという訳です。
必ずインターネットに接続した状態で。
そもそもAppleIDやiCloudはインターネット上のサービスです。
そのため、必ず通信できる状態で作業を行って下さい。
・解約済や機種変更後のSIMカードが入っている。
・SIMカードが入っていない
・WiFiに接続していない
・機内モード などなど。。。
これらのような通信できない状態で、AppleIDのサインアウトやバックアップを行うと正常に処理されない恐れがあります。
バックアップをしたつもり、サインアウトしたつもりでもインターネットに繋がっていない状態だと、バックアップを取っていない事になっている、AppleIDをサインアウトしていない事になっている可能性があります。
この事実に初期化した後で気付いても後の祭り、消失したデータは二度と戻ってきません。
なので、必ず通信できる状態での作業をお願いします。
最後に。データ全部消えちゃうけど大丈夫?
バックアップも完璧、サインアウトもできた、残すは初期化だけですね。
その手順はこちら!
設定アプリ→一般→リセット→すべてのコンテンツと設定を消去
消去のボタンを押してから2回ほど「本当に続けますか?」という確認メッセージが出てきます。
消去の準備万端なら迷いはありませんね。連打しましょう。
不安な方はもう一度、上から同じ手順で確認していってもらえればOKです。
全て行ってしばらく待っていれば、白い画面に”こんにちは”と表示された画面が出てきます。
それが出てこれば、晴れて初期化は完了です。
しかし、ここで疑問が出る方もいらっしゃるでしょう。
消えるのはiPhoneに保存されてるデータだけだよね?と。
AppleIDは消えない。
消去する時のボタンが”すべてのコンテンツと~”と書いてあるからややこしい。
でも安心して下さい。消去されるのはそのiPhoneに保存されているデータだけです。
AppleIDやiCloudの情報はインターネット上に保管されているため、そのiPhoneからは消えますが、この世から存在自体が削除される訳ではありません。
新しいiPhoneに同じアカウントでサインインすれば同じように使えますので、ご心配なく。
本当に初期化できたのか不安。。。
そんな非常に用心深い方もいらっしゃるでしょう。
自分の目で確認するまで信じられない!と。
そんな方はもう一度、初期設定画面を進んでみる事をお勧めします。
実はこの初期設定、ほぼ全ての項目で「あとで設定する」とスキップする事が可能です。
注意点としては、
・WiFiなど通信できる環境が必要
・AppleIDやパスコードは絶対に入力しないこと
くらいでしょうか。
これでどんどん進んでいけば、アプリがズラッと並んだ見慣れた画面が出てきます。
そこで画像や連絡先、音楽やメモなど、自分の情報が保存されていない事が確認できます。
自分の電話番号だけはSIMカードに記録されているため、画面に表示されたままかもしれませんが、SIMカードを抜けばそれも表示されなくなります。
復元は不可能。
これでそのiPhoneから個人情報は全て消去されました。
売るも安心、あげるも安心、捨てたとしても悪用される心配はありません。
しかしここでも不安が。
本当は復元する方法があるんじゃないの?
他人に復元される事はあり得ない。
先にも説明した通り、復元は不可能という理解で問題ありません。
それはiPhoneに保存されている情報は全てリアルタイムで暗号化されているから。
暗号化とは「意味不明な文字の組み合わせによって独自の言葉を作り、その言葉を使ってデータを保存する」と言えば分かりやすいでしょうか。
つまり、その独自の言葉のパターンを使わなければ、復元や解読、抽出といった事は無理というわけです。
しかもそのパターンはメーカーにしか分からず、端末毎、シリーズ毎に違うという話もききます。
要はガッチガチのセキュリティという事です。
そのため、どれだけ高性能なPCを用意しようと、どれだけ頭の良い人を連れて来ようと、一度消してしまったデータを復元する事はできません。
基本的には喜ばしい情報ですが、誤って消去してしまった方には悲しいお話ですね。。。
これであなたも初期化マスター!?
これで、使い終わったiPhoneの処理に困る事はもうありませんね。
周りからも一目置かれるかも!?
しかし、これはあくまでiPhone自体のデータ消去やバックアップの方法です。
LINEやGmail、ゲームなど大半のアプリはApple社は関係ありません。
そのため、アプリ毎に引継ぎ設定をしなければならず、一括でデータを移行する方法はありません。
やみくもに初期化をする前に、確認だけは怠らないようにご注意下さい。
なにより一番良い方法は、
新しいスマホに必要なデータを移行し終わってから初期化する。
これに尽きるかと思います。